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中古車購入時に要注意!盗難歴のある車を見抜く5つのチェックポイント

中古車購入時に要注意!盗難歴のある車を見抜く5つのチェックポイント

中古車市場において、残念ながら盗難歴のある車両が流通してしまうケースが存在します。警察庁の統計によると、年間約6,000台の自動車盗難事件が発生しており、その一部が不正に中古車市場に流れ込む可能性があります。購入後に盗難車と判明した場合、車両は真の所有者に返還され、購入者は大きな損失を被ることになります。

そこで今回は、中古車購入時に盗難歴のある車両を見抜くための5つの重要なチェックポイントをご紹介します。これらのポイントを押さえることで、安心して中古車を購入できるでしょう。

確認すべきポイント

車体番号(フレームナンバー)の確認

最も重要なチェックポイントは、車体番号の確認です。車体番号は車両固有の識別番号で、盗難車では改ざんされているケースがあります。

確認すべきポイント:

  • 番号の削り取りや改ざんの跡がないか
  • 文字の深さや字体が統一されているか
  • 錆や汚れで意図的に隠されていないか
  • ダッシュボード、ドアフレーム、エンジンルーム内の複数箇所で一致しているか
  • 刻印の品質が工場レベルの仕上がりか

正規の刻印は機械的に行われるため、手作業で修正された跡があれば要注意です。
不自然な文字の深さや字体の違いは改ざんのサインです。

書類の整合性と真正性チェック

中古車購入時には必ず書類を確認しましょう。盗難車の場合、書類が偽造されていたり不自然な点が見つかることがあります。

チェックすべき書類と項目:

  • 車検証の車体番号と実車の一致確認
  • 自動車検査証記録事項の内容精査
  • 譲渡証明書の真正性
  • 所有者変更履歴(短期間での頻繁な変更は要注意)
  • 書類の印刷品質や用紙の質感
  • 印鑑証明書や委任状の有無と内容

盗難車の書類は偽造されているケースが多く、公的文書として適切な品質や内容になっているかを慎重に確認する必要があります。また、所有者の変更履歴が異常に多い場合や、書類の日付に不自然な点がある場合は特に注意が必要です。疑問点があれば遠慮なく販売店に詳細な説明を求め、納得できない場合は購入を見送ることも重要な判断です。

価格の妥当性評価

相場と比較して異常に安い価格設定は、盗難車である可能性を示すサインの一つです。

価格チェックの方法:

  • 中古車情報サイトでの相場調査
  • 同車種・同年式・同走行距離での比較
  • 業界誌やオークション相場との照合
  • 販売店への価格設定理由の確認
  • 事故歴・修復歴の有無と価格の整合性確認

ただし、事故歴車両も安価で販売されるため、価格だけでなく他の要素と総合的に評価することが重要です。販売店への価格設定の理由確認も必ず行いましょう

キーの状態と動作確認

車両のキーの状態も重要なチェックポイントです。盗難車の場合、純正キーが用意できずに複製キーや改造されたキーが使用されている可能性があります。

キーで確認すべき項目:

  • スペアキーの有無と動作状況
  • すべてのドアとトランクが正常に開閉できるか
  • イモビライザー機能が正常に作動するか
  • キーの摩耗具合が車両の年式と一致しているか

近年の車両はイモビライザー(盗難防止装置)が標準装備されているため、この機能が正常に動作するかの確認も重要です。イモビライザーが無効化されていたり、動作に異常がある場合は注意が必要です。

外観・内装の不自然な改造痕跡

盗難車は発覚を避けるため、外観や内装に改造が施されている場合があります。

チェックすべき改造箇所:

  • 塗装の色ムラや継ぎ目の状態
  • パーツの新旧の違いや品質差
  • ナンバープレート取り付け部分の塗装
  • ボンネット内部の配線状況
  • 純正オプションの後付け交換痕跡
  • エンブレムやデカールの貼り替え跡
  • 内装パーツの不自然な新品交換

特に高級車では純正部品が安価な部品に交換されているケースもあるため、装備品の確認も重要です。
塗装の継ぎ目や部品の品質差を入念にチェックしましょう。

購入前の最終確認事項

これらのチェックポイントに加えて、購入前には以下の確認も行うことをお勧めします。
販売店の信頼性確認:

  • 古物商許可証の有無と内容
  • 店舗の営業実績と期間
  • 口コミや評判の調査
  • 業界団体への加盟状況

車両履歴の詳細確認:

  • 第三者機関による車両鑑定の実施
  • 整備記録簿の有無と内容
  • 前所有者からの譲渡経緯
  • 事故歴・修復歴の詳細説明

費用はかかりますが、専門機関での鑑定は大きな損失を防ぐための必要投資です。

参考文献:警察庁「令和4年における組織犯罪の情勢」

新世代盗難防止装置「ブラックセキュリティ」の登場

ブラックセキュリティシステム新登場

ここまで、中古車を購入する際の注意点や選び方のポイントについて解説してきました。しかし、購入したら終わりではありません。中古車であっても盗難のリスクは十分にあり、購入後の防犯対策が非常に重要です。特に防犯装置の導入は、愛車を守るための基本であり、安心してカーライフを送るために欠かせない対策と言えるでしょう。

この度、株式会社TCIが「盗まれる前に防ぐ」を目的とした盗難防止製品を開発いたします。

ブラックセキュリティシステムについては詳細を改めて紹介致します。

まとめ

中古車購入時の盗難車チェックは、購入者自身を守るための重要な作業です。今回ご紹介した5つのポイントを参考に、慎重な確認を行ってください。少しでも疑問や不安を感じた場合は、購入を見送る勇気も必要です。

適切なチェックを行うことで、安心して中古車を購入し、カーライフを楽しむことができるでしょう。車両選びに時間をかけることは決して無駄ではありません。納得できる一台を見つけるまで、じっくりと検討を重ねることをお勧めします

車両盗難の最新手口や効果的な対策、盗難保険については、以下の関連記事で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。