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はじめに:【警告】急増中!2025年の車両盗難最新事情
近年、日本国内の車両盗難件数は再び増加傾向にあります。警察庁の最新データによると、2024年の車両盗難件数は前年比15%増の約8,400件を記録。2025年に入ってからもこの傾向は続いており、特に高級車や人気車種を中心に組織的な盗難が増加しています。
コロナ禍での部品供給不足の影響が続く中、中古車や自動車部品の価格高騰が盗難増加の一因とされています。また、最新のキーレスシステムを突破する新たな手口も登場し、車両所有者にとって深刻な脅威となっています。
では、実際にどのような車種が狙われているのでしょうか?今回は最新データをもとに、盗難多発車種とその理由ついて詳しく解説します。

2025年版!車両盗難が多い車種ランキングTOP10

警察庁および自動車保険会社の統計データを元に、2024年から2025年5月までの期間で盗難被害が多かった車種をランキング形式でご紹介します。
盗難被害車種ランキング
- 1.トヨタ ランドクルーザー(特に300系)
- 前年比20%増の盗難件数を記録。海外での高い需要と転売価格の高さが主な理由
- 2.トヨタ アルファード(特に40系)
- 国内外で非常に高い人気を誇り、特に40系は転売価格が高騰。リレーアタックやCANインベーダーを使った高度な手口による盗難が急増
- 3.トヨタ プリウス(特に50系新型)
- 部品需要の高さと、特殊なキーレスシステムがハッキングの標的に
- 4.レクサス LX/NX/RX
- 高級SUVの中でも特に狙われやすく、特にLXは1台あたりの被害金額が最も高い
- 5.トヨタ ハイエース
- 堅牢な作りとエンジン性能の高さから、建設・運送業界での需要も根強い。中古市場でも人気があり、盗難リスクが高い
- 6.ダイハツ ハイゼット
- 軽トラックの中でも使い勝手が良く、地方を中心に盗難が相次ぐ。簡易的なセキュリティが狙われやすい一因
- 7.トヨタ クラウン(クロスオーバー/セダン)
- 新型クラウンは海外輸出の需要に加え、電子制御システムの脆弱性が狙われる要因に。高級車市場での再販価値も高く、近年は被害が急増中
- 8.スズキ キャリイ
- 軽トラックカテゴリーの中で高い盗難リスクが指摘
- 9.三菱 アウトランダー(特にPHEV)
- PHEV部品の価値の高さから、パーツ取りを目的とした盗難が目立つ
- 10.スバル フォレスター
- アウトドア志向の高まりとともに人気が上昇し、盗難件数も増加
※弊社調べ 参考資料:令和6年上半期における車名別盗難台数の状況|警察庁
なぜ狙われる?車種別の盗難理由

盗難車種のランキングを見ると、いくつかの明確なパターンが浮かび上がります。盗難が多い車種が狙われる主な理由は以下の通りです。
1.海外市場での高い需要
ランドクルーザーやレクサスのSUVモデルなど、中東やロシア、東南アジアなどの海外市場で高く売却できる車種は特に狙われやすい傾向にあります。これらの車両は国際的な犯罪組織によって盗まれ、コンテナで海外へ密輸されるケースが多いとされています。
2.部品の価値が高い車種
プリウスやセレナなどのハイブリッド車やe-POWERモデルは、バッテリーやモーターなどの部品価値が高く、「パーツ取り」目的で盗まれることが多いです。特に新型車の部品は供給が限られているため、ブラックマーケットでの価値が高騰しています。
3.セキュリティの脆弱性
最新のキーレスエントリーシステムを搭載した車種は、電波リレーアタックと呼ばれる新手の手口によって狙われています。特にスマートキーを常時持ち歩くユーザーが多い車種ほど、このリスクが高まる傾向にあります。
4.人気と普及率の高さ
タントやノートなどの販売台数が多い車種は、単純に「数が多い」ことから盗難の確率も高くなります。また、部品の互換性が高いことから、修理用パーツとしての需要も高いとされています。
地域別の盗難発生状況と特徴

車両盗難は全国で発生していますが、地域によって発生状況や狙われる車種に違いが見られます。
都市部(首都圏・関西圏・中部圏)
- 発生件数: 全国の約65%が集中
- 特徴: 高級車・人気車種が主なターゲット
- 多発時間帯: 深夜0時〜4時が最も多い
- 多発場所: マンション駐車場、路上駐車、大型商業施設の駐車場
首都圏では特にレクサスやランドクルーザーなどの高級車が狙われ、関西圏ではプリウスやセレナなどの人気車種の盗難が目立ちます。
地方都市・郊外エリア
- 発生件数: 増加傾向にある
- 特徴: 戸建て住宅の車庫からの盗難が増加
- 多発時間帯: 夜間〜早朝(特に2時〜5時)
- 多発車種: SUV、軽自動車が中心
北海道や東北地方ではSUVの盗難が多く、九州地方では軽自動車の盗難率が他地域より高い傾向が見られます。
港湾・沿岸部エリア
- 発生件数: 組織的な盗難が集中
- 特徴: 海外輸出目的と見られる高級車の盗難が多発
- 多発地域: 横浜、神戸、博多周辺など主要港湾周辺
- 多発車種: ランドクルーザー、レクサス、高級外国車
これらの地域では、短期間で複数台が一度に盗まれるなど、組織的な犯行の可能性が高いケースが報告されています。
世代「ブラックセキュリティ」の登場

ここまで、車両盗難の実態や被害が多い車種、その理由などを詳しく紹介してきました。しかし、いくら保険に加入していたとしても、盗難被害に遭えば修理・買い替え・手続きなど多大な時間と労力がかかります。
だからこそ、「盗まれる前に防ぐ」ための防犯装置の導入がますます重要になっています。
株式会社TCIが開発する最新の車両盗難防止システム「ブラックセキュリティ」です。
ブラックセキュリティシステムについては詳細を改めて紹介致します。

まとめ:車両盗難から大切な愛車を守るために
2025年現在、車両盗難は特定の人気車種や高級車を中心に増加傾向にあります。特にトヨタ ランドクルーザーやレクサスシリーズ、プリウスなどは高いリスクにさらされています。
盗難対策として最も重要なのは、「自分の車は狙われていない」という思い込みを捨て、適切な対策を講じることです。お持ちの車種が盗難リスクの高いランキング上位に入っている場合は、特に注意が必要です。
車両盗難の最新手口や効果的な対策、盗難保険については、以下の関連記事で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。