子どものバス車内置き去り事件は悲しいことに毎年起きています。
同じような過ちは何度も繰り返されているのです。
ある園での死亡事件について、警察や園の説明によりますと、当日バスを運転していた理事長が、こどもたちがバスから降りたあと、バス内の確認をしていなかったとの事でした。
子どもたちのクラスの担任の先生は、女の子がいないことに気が付いたけれど、欠席していると認識したとの事です。
また、クラスにいないことを保護者にも連絡をしなかったという事実も発覚しています。
通園バスの置き去りに関して、去年7月にも福岡県の保育園で死亡する事件が起こっています。
国ではこれらの事件を受け、全国の保育所、幼稚園に対して安全管理を徹底するように通知を行いました。
通園バスの送迎に関して、乗車時と降車時には人数を確認し、職員の間で共有することが求められています。
明確なルールが定められていなかった
事件があった園では乗車した子どもの名前と実際にバスを降りた子どもを確認するというルールが定められていませんでした。
車内確認やその後の担任の先生による確認を怠ったことが大きな原因といえるのです。
以前の事件の教訓さえも活かされなかった結果です。
通知や規則に関しても、それが実際に実行されないようでは園児たちを守ることができません。
2023年4月から義務化
2023年4月からは、全国の幼稚園、保育所、認定こども園などが対象で通園バスに安全装置の設置を義務づけることになりました。
対象としては、4万4000台にのぼることがことがわかっています。
もし違反をした場合、その園は業停止命令が対象になる可能性があるとの事です。
義務化よりあとの1年間は、バスに所在確認の点検票を設置したりすることも認められています。
安全装置の設置は、上限18万円で費用の全額負担が補助されることになりそうとの事です。
安全装置が必要とされる対象には、特別支援学校のバス、障がい者の子どもの乗るデイサービスのバスも含まれています。
障がいのある子どもは助けを呼びにくいということも考慮されているようです。
小中学校や児童クラブの安全装置の設置は義務化はされないものの、費用は補助の対象になる方針との事です。
職員に向けたマニュアルの作成や、ラッピングや窓の外から車内が全く見えないことも避けることが挙げられています。
送迎の時の注意点を並べた点検表も用意され、現場の対応を速やかにすることです。
補助金について
来年4月より、幼稚園や保育園送迎バスに安全装置の設置が義務づけられることになっています。国は、設置に関わる補助金は全額負担を検討しています。
まだ補助金額がいくらなのかははっきりしていないのですが、1台あたり上限18万円の補助をする方針が明らかにされています。
設置の義務ではない小中学校の送迎バスでも1台あたり10万円の補助金が出されるということになっています。
補助金の対象化は
幼稚園などの送迎バスに設置する安全装置は、人感センサーで置き去りとなっている人を検知して警告音を発報するシステムのものや、
バスの後方に設置するボタンを押すことを促し習慣化させる装置など、種類は様々です。
政府よりどのような製品が補助金対象になるかはまだ公表されていませんので、どのようになるのか注目が集まっています。
報道によると、年内には、製品の仕様を定めるガイドラインを策定することを目指しているのです。
TCIの置き去り防止システム
〇置き去りの対策
幼稚園などの送迎バスに人感センサー式の安全装置を設置するときは、仕組みを理解しておくことでより利用者の安全を守ることが可能になります。
〇設置する人感センサーとは?
幼稚園などの送迎バスに安全装置の設置が義務付けになるのを前に、TCIの人感センサー式の安全装置の仕組みについてご紹介しましょう。
TCI のSOS-0006
TCIのSOS-0006という商品は、バスのエンジンが停止すると、アナウンスが流れてシステムの安全モードが作動するようになっています。
5分以内に下車確認ベルを押さないと、警報ブザーが鳴り響きます。
このエンジン停止後に下車確認ベルを押さないとブザーが鳴るという仕組みにより運転手や先生が車内の下車確認を習慣化させる仕組みになります。
日常的に繰り返すと車内の確認を習慣にすることができます。車内確認を忘れないための必需品となるでしょう。
AIセンサー
AI人感センサーは、人間の姿・形のみで人間の認識するため、人間のみを検知します。
もしもの場合は、地下鉄構内よりも大音量の107dBのブザーが鳴って周囲に異常を知らせるのです。
義務化される安全装置の仕様について
幼稚園の送迎バスなどに設置する安全装置は何でも取り付けていれば良いということではないようです。
政府では、バスのエンジンが停止したあとに、一定時間で警告音が鳴る安全装置を検討しています。
車内の後部のボタンで停止できるタイプや子どもが取り残されていると感知できるセンサーの安全装置も検討されています。
座席の後部にボタンを設置して警告音を止める安全装置の場合は、警告音を止めるまでの過程および止めた後で、車内確認を行うことができることも狙いになっています。
センサー式置き去り防止装置のメリットとは
幼稚園の送迎バスで園児たちが降りたあとに人が、取り残しのいる子どもがいないかどうか確認作業をすると、見落としがどうしても起きてしまいます。
このような置き去り事例をなくしていくためには、人間の目による車内確認は大前提で、そのほかに検知システムを導入することによりヒューマンエラーの可能性を排除できるようになるのです。
センサー式置き去り防止装置を置くことの最大のメリットは確認のヒューマンエラーを排除できるというところにあります。
エンジンが停止後はAIにお任せ
AI搭載のセンサー式置き去り防止装置にすると、正確に置き去りにされている子どもを認識し、人間に代わって周囲の不特定多数の人にお知らせすることができます。
これまでのコロナ禍では、子どもたちが降りた後に、運転手が消毒作業を実施するとともに、置き去りとなっている子どもがいないかどうか確認作業を行っていました。
人間の目のみでチェックを行うということは必ずどこかでミスを犯してしまうのです。
置き去り防止を実現するには、人間の目に加え、機械との二重のチェックをすることがおすすめです。
死角のカバー
小さな子どもは思いもしないような動きをします。通園しているバスの中では、先生や運転手さんとバスの中で遊ぼうとすることもあるのです。
バスの中で眠ってしまう子もいれば、かくれんぼをする子もいたりします。
そういった事例が発生した場合に車内確認を怠ってしまうと、もう取り返しはつかなくなってしまいます。
バスの中の狭いところに子どもが隠れていても死角をカバーすることができる広角カメラのセンサー式置き去り防止装置なら死角をカバーすることができてしまうのです。
人の目では確認が難しい死角に関しても、このセンサーがあると置き去りは防止できます。
人感センサーは補助金が適用可能?
現在の状態では、どんな製品が補助金の対象になるのかはまだ明らかにはなっておりません。
そういうことから、人感センサー式の安全装置がまだ補助対象になるのかどうかはわかっていませんが、
補助金が利用できるとすれば、装置によっては全額負担も可能となります。
ほかにも幼稚園や、保育園や認定こども園などのほかにも、義務になっていない小学校や中学校の送迎バスにも補助金が出る可能性があります。
今年中には製品の仕様に関するガイドラインが策定予定なので、その動向が注目されます。
また、補助金対象装置の「SOS-0006」も取り扱っております。詳細は下記よりご覧ください。
2023年2月、内閣府「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のリスト」に掲載。
品番:SOS-0006
認定番号:A-007
製造メーカー:株式会社TCI
装置の方式:降車時確認式
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