
一戸建てに住んでいるからといって、愛車の盗難対策を怠っていませんか?実は、車の盗難は路上や契約駐車場だけでなく、自宅の駐車場でも多く発生しているのが現実です。特に近年は、リレーアタックをはじめとした巧妙な手口が増加しており、在宅中でも愛車が盗まれるという事件が相次いでいます。
この記事では、自宅の駐車場で実践できる車の盗難防止テクニックを7つご紹介します。どれも手軽に始められるものばかりなので、今すぐ実践して大切な愛車を守りましょう。

目次
車の盗難被害の現状
「堂々とした犯行」で周囲の警戒心を下げる
多くの人が「自宅なら安全」と思いがちですが、これは大きな誤解です。実は、自動車盗難の約4割が一般住宅で発生しているという衝撃的な事実があります。
令和4年に発生した自動車盗難のうち、38.9%が一般住宅、27.2%が駐車場で発生しており、自宅や身近な場所での被害となっています。つまり、一戸建ての駐車場だからといって決して安心はできないのが現実です。
在宅中にも関わらず自宅の車庫から盗み出されるという事件も発生しており、家にいるからといって安心はできません。
参考:「自動車盗難等の発生状況等について」(令和5年6月 警察庁生活安全企画課)
自宅駐車場でできる盗難防止テクニック7選
センサーライトの設置

動きに反応するセンサーライトは、夜間の防犯に非常に効果的です。泥棒の多くは人目につくことを極端に嫌うため、明るい環境は最も効果的な抑制手段の一つです。
効果的なセンサーライトの設置ポイント:
- 駐車場全体が照らされる位置に設置
- 車の周囲だけでなくアプローチルートも照射
- 明るさは十分に確保(LED照明推奨)
- 設置工事が簡単で比較的安価
照明設備は比較的安価で、設置が簡単ですので、最初に取り組むべき対策としておすすめです。
スマートキーの電波遮断対策
現代の車盗難で最も注意すべきがリレーアタックです。自宅内であっても、玄関近くに鍵を置くとリレーアタックなどで電波をキャッチされる危険があります。
電波遮断の具体的方法:
- 専用の電波遮断ケースやポーチを使用
- 金属製の缶(お菓子の缶など)での保管も一定の効果あり
- スマートキーを玄関から離れた場所に保管
- 就寝時は特に注意が必要
できるだけ専用の電波遮断ケースなどに保管するようにしましょうと専門家も推奨しています。
物理的な車両ロック装置の活用
ハンドルロックやタイヤロックなどの物理的な装置は、見た目にも盗難抑制効果があります。
効果的な物理ロック装置:
- ハンドルロック:運転席から見えやすく抑制効果大
- タイヤロック:不正な解錠が難しいディンプルキー付きの物を推奨
- シフトロック:AT車に効果的
- ペダルロック:ブレーキペダルを固定
複数の装置を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
防犯カメラの設置

防犯カメラは犯罪の抑制だけでなく、万が一の際の証拠保全にも役立ちます。
防犯カメラ設置のポイント:
- プライバシーに配慮した角度調整
- 駐車場全体が映る位置に設置
- 夜間撮影機能付きを選択
- 録画機能で証拠保全
- ダミーカメラでも一定の抑制効果あり
近年は高性能な家庭用防犯カメラが手頃な価格で購入できるようになっています。
駐車場所の工夫
駐車場所や、駐車の仕方次第で、盗難リスクを大きく下げられるため、車に近づきにくくする工夫を行いましょう。
効果的な駐車方法:
- 複数台所有の場合は高級車を奥に配置
- 住宅の窓から見える位置に駐車
- 道路から直接見えにくい位置を選択
- 他の車や障害物で逃走ルートを限定
- バックで駐車して素早い発進を困難にする
チェーンポールやバリケードの設置

起き上がり式のバリケードで自動車の進路を塞ぎ、愛車を盗難被害から守りますという物理的な侵入防止装置も効果的です。
バリケード設置の種類:
- 移動式コーン
- 手動式チェーンポール
- 電動式バリケード
- 固定式車止め
盗難防止ステッカーの貼付
見た目の抑制効果として、盗難防止ステッカーの貼付も有効です。
ステッカーの効果的な使用方法:
- 防犯カメラ作動中の警告
- 目立つ位置に貼付
- セキュリティ会社のステッカー
- GPSトラッキングシステム搭載の表示
盗難されやすい車種と時間帯
特にランドクルーザーなどの高級車が多く狙われています。一般的に盗難されやすいのは以下のような車種です:
- 高級SUV(ランドクルーザー、レクサスなど)
- 高級セダン(クラウン、レクサスLSなど)
- スポーツカー(プリウス、アクアなど人気ハイブリッド車も対象)
深夜から明け方にかけてが、危ない時間となりますので、この時間帯は特に注意が必要です。
複数の対策を組み合わせることの重要性
対策はできれば複数あるほうがより効果が増して犯罪被害のリスクを減らせます。一つの対策だけでは限界があるため、以下のような組み合わせが効果的です
推奨される対策の組み合わせ:
- 複数の物理ロック装置の併用
- センサーライト + 防犯カメラ
- 物理ロック + 電波遮断ケース
- バリケード + 駐車位置の工夫
これらの対策を講じていても、万が一盗まれてしまえば、大切にしていた愛車は戻ってきません。
そこで株式会社TCIでは、さらなる安心をお届けするために、次世代型の盗難防止装置の開発に着手しています。
新世代盗難防止装置「ブラックセキュリティ」の登場

ここまで、自宅駐車場でも起こりうる車両盗難の実態と、その防止に有効な7つの対策をご紹介してきました。
「自宅だから安心」という思い込みは通用せず、在宅中ですら犯行が行われるケースがある今、防犯意識の再構築が急務です。
だからこそ、**「盗まれる前に守る」**という意識が、かつてないほど重要になっています。
株式会社TCIでは、**住宅敷地内での盗難にも対応した、次世代型の盗難防止製品「ブラックセキュリティシステム」**を現在開発中です。
詳細は近日中に公開予定ですので、ぜひご期待ください。

まとめ
自宅の駐車場だからといって油断は禁物です。年々巧妙化する車の盗難手口に対抗するためには、複数の防犯対策を組み合わせることが重要です。
今回ご紹介した7つのテクニックは、どれもすぐに実践できるものばかりです。完璧な防犯対策は存在しませんが、泥棒にとって「面倒な車」「リスクの高い車」と思わせることで、大切な愛車を守ることができます。
まずは手軽に始められるセンサーライトの設置やスマートキーの電波遮断から始めて、段階的に対策を充実させていきましょう。愛車を守るための投資は、盗難被害に遭うコストと比較すれば決して高いものではありません。今すぐできる対策から始めて、安心・安全なカーライフを送りましょう。
車両盗難の最新手口や効果的な対策、盗難保険については、以下の関連記事で詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。